鯖大師参拝記?

  • 2010.11.24 Wednesday
  • 11:40

前回に引き続き、鯖大師さまの伝説です。雲間に行基菩薩様が現れて、四国を修行中のお大師様を励まされたところからです。
 

≪2.施しをするということ≫

 

行基菩薩さまは、日本の仏教の基礎を固められたお坊さまです。 (たしかに、行基菩薩さまがこの地にあらわれ、私をはげまして下さった。この海辺はみ仏の霊地にちがいない!)

お大師さまは、あらためて行基菩薩さまが現れた海のかなたに合掌をささげました。その時です。 
パカ、パカ、パカ・・・ 坂をのぼって来る馬のひづめの音が聞こえてきました。 馬の背には重い荷が積まれていました。 

「ご苦労じゃな。しばらく馬を休ませなさい。」 お大師さまは馬をひく馬子に声をかけられました。馬子は、よけいなお世話とばかり、馬のたづなを引き上げながら道を急ぎます。

「お待ちなさい。馬は苦しいのじゃ。しばらく休ませるがよいぞ。何を積んだのじゃ、重そうじゃないか。」 とお大師さまはたずねました。

「塩鯖だよ。坊さんとは緑がないものよ。」と馬子の答えはつっけんどんです。
「縁のあるなしはさておいて、一匹だけ私に施してくれないか。」とお大師さまは言いました。 馬子は答えようともせず、むりやり馬をひきずりました。

 

疲れきった、悲しい目をして馬はお大師さまをふり向き、ふり向きながら坂を登って行きます。

するとお大師さまはすくっとお立ちになって、その馬に向けて大きなお声で歌をよまれました。

「大さかや、八坂さか中、鯖一つ、大師にくれで、馬の腹や(病)む」
 (施しなさいって、とんでもない!) こんなことを考えながら、坂をおりる馬子の耳にもお大師さまの歌が聞こえてきました。
その歌が聞こえる方を馬子がヒョイとふり向いた時のことです。

バターッと馬が横だおれになって、もがきはじめました。見る見るうちに、馬のおなかが山のようにふくれ上がってくるではありませんか。


 (弱ったな、このままだと馬は死んじまうかも知れんな、塩鯖ぐるみ、もとも子もなくなるかも知れん。)

馬子はまったく途方にくれてしまいました・・・。

 

さて、その後は有名なお話ですが、次回に続きます。自分ばかりでなく、人への布施のこころを持つ余裕のある人間になろうというお大師様の教えです。

 

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